マラウィ湖産シクリッド

我が家で飼育経験のある魚について、五十音順にまとめてみました。

○斜体字は学名で、可能な限り発音記号も付けてみました。ただし日本語で一般に流通している読み方で扱うようにしています。シルトカラ・モーリーとかチャンプソクロミス・キールレウスでは混乱を招くと思うからです。
○それぞれの解説文は各種雑誌やシクリッドサイトを参考に、自分の経験を重ねてまとめたものです。

アウロノカラ・スチュアルトグランティ(チルンバ)
Aulonocara stuartgranti
(Chilumba)
-ln--kr- st-rt-grnt-
 数あるスチュアルトグランティ種の中で、マラウィ湖北部のチルンバ産の仲間である。性質はおとなしいが、同種間ではやや攻撃的になる。全身ほぼ青く発色し、後方の3ひれに若干の黄色が出る。最大15pとやや大型になる。
アウロノカラ・スチュアルトグランティ(マウラナ)
Aulonocara stuartgranti
(Maulana)
-ln--kr- mou-ln-
 分類上はスチュアルトグランティ・マウラナとなっていることもあるが、sp扱いになっている場合もある。流通名のBi-color 500にも表れるように、体側が黄色と青の2色に染め分けられるのが最大の特徴であろう。現地では水深5mほどの浅めの場所に生息している。
 左の個体はオス3匹メス4匹のまとめ買いをした中でのボス的個体で、激しい縄張り争いを繰り返した結果が背びれの名誉の負傷である。黒いバックスクリーンのせいか、かなり濃い体色をしている。
 最大体長は12pほどになり、性格は同種間ではやや荒くなるが基本的におとなしい。
アウロノカラ・バエンシー
Aulonocara baenschi

-ln--kr- bn-sh

 ピーコックあるいはイエローピーコックとして売られていることが多く、アウロノカラの入門種である。
 属名はアウロス(縦笛)とカラ(頭部)からなり、頭部に縦笛の穴のように感覚孔が並んでいることから名付けられた。
 丈夫で飼いやすいが、同属同種の間では激しく争うことが多く、雄を複数入れてもボスだけが発色し、雌を独占する傾向があるようだ。
 飼育下でも容易に繁殖し、1年の間に何度も産卵シーンを見ることができる。
 この個体は一般ショップに出回っているブリード個体であり,本来の体型・発色を体現できているとは言えない。
アウロノカラ・メイランディ
Aulonocara maylandi

-ln--kr- m-ln-d
 この種類の見どころは何と言っても吻から眉間を通って背びれ後端まで鮮やかな黄色が走る独特の発色だろう。この黄色は餌や飼育の環境(照明など)によってレモンイエローにもオレンジにもなる。体側は青くなったりならなかったりするので、こちらはあまり期待はしない方がよい。
 性質はおとなしく同種間ではやや攻撃的になる。
 最大サイズは10pほどで、小柄な部類に入る。
アウロノカラ・ヤコブフレイベルギ(マメレラ)
Aulonocara jacobfreibergi
(Mamelela)
-ln--kr- j-kb-fr-brg-
 ヤコブフレイベルギの仲間は各ひれが大きく伸長し、非常に見応えのある姿になるが、それは同種に対する闘争心が激しいことを裏付けており、より華やかなディスプレーができるようにひれが大きくなったものと思われる。
 このマメレラは胸びれ以外のすべてのひれが黄色くなり、レモンとも称される鮮やかな黄色に染まる。
 左の個体はDACさんの閉店セールで手に入れたもので、まだ4p程度の「豆レラ」。雌雄不明で売れ残っていたがDACさんによると「背びれがオスっぽい」とのことで我が家にやってきた。1週間もすると背びれが黄色くなり始め、DACさんの眼力の確かさを実感することになった。ますます閉店が惜しまれる。
 最大サイズは15pを超え、アウロノカラとしては大型の仲間である。
アリストクロミス・クリスティ
Aristochromis christyi

-rs-t-kr-ms krs-t-

 貴族的な顔つきをしたシクリッドという意味の属名をもつ。くちばし状の吻部と扁平な体が特徴の一属一種の大型フィッシュイーターである。
 餌と認識すると、相手の斜め上部から体を微妙にひねりながら噛みつく習性があり、混泳しているやや小型の魚は背びれを傷めやすい。
 やや神経質な面があり、水槽内でボス的な地位を与えないと本来の発色は見せてくれないのが悩ましいところである。
カンプソクロミス・カエルレウス
Champsochromis caeruleus

chmp-s-kr-ms k-r-l-s

 ワニのようなシクリッドという属名をもつ。カエルレウスとはセルリアン(ブルー)と同根で、濃紺を意味しており、成熟した雄は全身真っ青に発色する。
 マラウィ湖産シクリッドを代表する細身の体に長く伸びるひれをもち、大型アフリカン愛好家なら一度は飼育したことがあるのではないだろうか。
 我が家では90p水槽で我慢してもらっているが、できれば180p級の大型水槽で伸び伸びと泳がせたいものだ。
キルトカラ・モーリー
Cyrtocara moorii

sr-t-kr- mr-

 マラウィ湖産シクリッドには珍しく、体色に雌雄差のない種類である。成熟した雄は額が突出し、独特の風貌になる(写真の個体はおそらく雌)。
 全身つや消しの淡い青に包まれているが、相手を威嚇する強気の時は横縞の暗色帯が現れ、逆に威嚇されて弱気の時は不規則な幼魚斑が現れるなど、表情が豊かであるとも言える。
 野生下では、フォッソロクロミス・ロストラータスなどが巻き上げた砂のなかから餌を頂戴しているようだ。
キロティラピア・ローデシー
Chilotilapia rhoadesii
k-l-t-l-p- r-d-z-

 頑健な顎をもつずんぐりとした体型が特徴的な種である。自然下では,この顎で貝類をバリバリと食べるらしく,噛みつき合ったら他の魚は分が悪いだろう。
 我が家には珍しくワイルド個体であり,胸びれに見える黒斑はワイルド個体によく見られるものである。この個体の場合は口の中にも黒斑が見られ,体表が擦れてできたものではないことが分かる。 
 最大20pほどになる。
コパディクロミス・ボルレイ(カダンゴレッドフィン)
Copadichromis borleyi
(Kadango)
k-p-d-kr-ms br-l-

 幼魚のうちは各ひれが赤いため、レッドフィンと呼ばれているが、雄は成熟するにつれて体側とひれの色の配置が逆転し、写真のようになる。 
 なお、この種はコパディクロミス属に一般的に見られる体側の3つの黒斑は出ない。
 一度発色してしまえば退色することはないが、激しいストレスにさらされるとひれに赤みが戻り、一時的な退行現象を見せることがある。
コパディクロミス・アズレウス
Copadichromis azureus
k-p-d-kr-ms zh-r--s

 アズレウスとは、サッカーのイタリア代表の通称”アズーリ”と同根で青を表している。その名の通り、成熟した雄は全身をメタリックブルーに染め、古くから人気のある種類である。
 コパディ独特の体側の黒斑は発色後も残ることがあり、フルブルーのフライエリと比べるとやや地味な存在と言えようか。
 15センチぐらいになる。
スキアエノクロミス・フライエリ
Sciaenochromis fryeri

s-n--kr-ms fr-r-
 マラウィ産シクリッドの代表格としてあまりにも有名な仲間。その圧倒的なメタリックブルーの虜になってアフリカンシクリッド飼育を始めた方も多いのではないかと思われる。一般ショップで見かけるアーリーはフライエリの東南アジア産であること、そして本物のアーリーは全くの別種でほとんど青く発色しないことなど、ややこしい過去をもっているがそれらの事情もそろそろ定着してきたといってもよいかもしれない。
 マラウイ湖に広く生息するため多くの地域変異が知られ、また鼻筋が白くなるアイスバーグと呼ばれるグループも人気を集めている。
 飼育下では何でもよく食べるが、本来は魚食性でムブナやウタカの稚魚を食べて生きている。
 最大20p程度になる。
ティラノクロミス・ニグリヴェンテル
Tyrannochromis nigriventer

t-rn--kr-ms ng-r-vnt-r

 ティラノザウルスと同じように「暴君」の名をもつが性格はむしろ温和で、混泳はサイズさえ間違えなければ簡単である。
 ニグリヴェンテルはティラノクロミスのなかでは最も発色が容易で、流通量も多く入手しやすいといえる。同じニグリヴェンテルでも「南部型」と呼ばれるものは、体側中央の不規則模様が目の後ろから尾びれまで連続するという点で区別できる。
ディミディオクロミス・コンプレシケプス
Dimidiochromis compressiceps

d-m-d--kr-ms km-prs--sps

 一本の縦条が体側を二分するという意味の属名をもつ。著しく扁平な体をもち、そのしゃくれた顔つきとともに非常に特徴的な種類である。
 この独特の体型はパーチやアカメと同様に、水草の茂みに身を隠して他魚を襲う待ち伏せ型の生態から獲得したと考えられている。
 他の魚の目をつつくといわれるが実際には特にそういう行動が見られるわけではない。
 ゴールドタイプやアルビノも時折流通しており、それらのコレクションを楽しむこともできる。
ニンボクロミス・ヴェヌスタス
Nimbochromis venustus
nm-b-kr-ms v-ns-ts

 属名のニンボとはニンバス(雨雲)に由来し、体側の不規則な黒斑をそのように称している。ニンバスといえばハリーポッターが愛用する箒の名前でもあり、彼の額の稲妻型の傷跡との組み合わせにも納得できるところである。
 一般ショップでもよく見かける普及種であるが現地では採集が難しくワイルド個体の入荷はまず期待できない。
 雄は頭部を青く染めるが、幼魚や雌のキリン模様も混泳水槽のなかでは目立つ存在になるだろう。
ニンボクロミス・フスコタエニアートス
Nimbochromis fuscotaeniatus

nm-b-kr-ms fs-c-t-n--ts

 「キング オブ マラウィ」とも称される貫禄のある種類であり、濃紺の発色は瞠目に値する。
 性格はかなり荒く、絶えず争いごとの輪のなかにいるといった印象の魚であるが、必ずしも最強というわけでもなく、ムブナなどに追い回されてびびっていることも珍しくない。
 ヴェヌスタス同様、現地採集の難しい種類であり、本来の細身の精悍な姿を堪能したいのであれば、ドイツ産のF1個体を入手し、餌のやり過ぎに気をつけながら育てていく必要がある。
ニンボクロミス・リビングストニー
Nimbochromis livingstonii

nm-b-kr-ms lv-ng-stn-

 ニンボクロミス属の模式種であり、「雨降り模様」を最もよく体現している。自然下ではこの模様を生かして湖底に横たわり死んだふりをすることで知られているが、家庭用の水槽で飼育している状況ではまず観察することはできない。そこまでしなくても餌を与えられるからであるし、そんなことをしていたら、餌にありつけずに死んでしまうだろう。
 最大20p程度になるやや大型種である。
フォッソロクロミス・ロストラータス
Fossorochromis rostratus

fs--r-kr-ms rs-tr-ts

 砂を掘るシクリッドという意味の属名をもち30pほどになる大型種である。
 この種の最大の特徴は雄の成魚の発色にあり、青く錆びたような渋い輝きを放つ。
 その名のとおり、しきりに底砂を口に含む仕草をするため、やや厚めに砂を敷いてやる方がよいかもしれない。
 左の画像は東南アジアブリードである。ワイルドに近ければ近いほど吻部は長く突き出しているため、素性が外見に現れやすいともいえる。
ブッコクロミス・ローデシー
Buccochromis rhoadesii

bk--kr-ms r-d-z-

 大型種ブッコクロミスのなかでは比較的流通の多いローデシーである。雄の成魚は頭部のみ青く、えらから後ろは黄色やオレンジに発色し、その大型の体躯とともに非常に見応えのある姿になる。
 雌雄の判別が難しいとされるが、この個体はえら蓋付近の青い発色を信じて購入したところ、半年たってエッグスポットが確認できた。仮に雌であっても、口まわりやひれの黄色は十分に鑑賞価値がある。
プラキドクロミス・エレクトラ
Placidochromis electra
pl-sd--kr-ms
 中型で穏和なプラキドクロミスの中でも代表格とも言えるエレクトラである。この個体はチオフ産のワイルドで,「ブラックマスク」と呼ばれるタイプで,よく見るタイプよりは体色が濃くなるようである。
 エレクトラは地域変異がいろいろあり,比べる楽しみもありそうだ。
 今のところ7pほどで細身の体型だが,成長するにつれて体高が出て,貫禄がついてくる。
 水槽内では最大15pほどになる。
プラキドクロミス・フェノキルス
Placidochromis phenochilus

pl-sd--kr-ms fn--k-ls
 
 金属箔を貼り付けたようなラメ模様が有名だが、そちらはsp扱い。このムドカ産のホワイトリップと呼ばれるタイプが正真正銘のフェノキルスである。
 全身が透明感のある青に包まれ、涼しげな姿を楽しませてくれる。また、雌であっても雄同様に青い発色を見せることが知られており、当たりはずれのないありがたい種である。この個体も雌の可能性がある。
プラキドクロミス・フェノキルス・ギッセリー
Placidochromis phenochilus
(gisseli)
pl-sd--kr-ms fn--k-ls

 一般的な書籍では1996.3のアクアライフ誌にも、アクアレックス・カタログにも載っておらず、コニングス3rdに紹介されている程度である。アメリカのシクリッドサイトCichlid-Forum.comには、フェノキルスではなく独立の種として紹介されているが、Electra Green" (Gome Rocks)やPlacidochromis trewavasaeといった呼称も見られ、分類上不安定な存在であることは確かなようである。ここではフェノキルスとして扱っておく。
 フェノキルスといえばラメラメ。かと思えば実はホワイトリップ。ところがさらに頭部がターコイズグリーンになるというこのギッセリーもいる、ということでフェノキルスの奥は深い。
 最大20pほどになる。またメスもかなり青く発色するが、頭部に青緑がのるのはオスだけのようだ。
プラキドクロミスsp"フェノキルス・タンザニア"
Placidochromis sp. "Phenochilus Tanzania"

pl-sd--kr-ms fn--k-ls
 こちらはラメ入り模様でおなじみのフェノキルス。タンザニア産である。このブリード個体は:現在10p程度でラメも出始めている。ラメの出方には個体差があり、ほとんど出ないこともあれば、全身を埋め尽くすほど出ることもある。成長につれてラメはどんどん増えていき、体高も増して迫力が出てくる。
 性質は大変おとなしく、自分からちょっかいをかけることはほとんどないので、組み合わせを工夫して混泳を楽しむことができる。
 野生下では最大25pになるとの情報もあるが、飼育ではせいぜい15pであろう。
プロトメラス・spタイワンリーフ
Protomelas
sp. "Steveni Taiwan" (Taiwan Reef)

pr-t-m-ls st-vn-

 プロトメラスとは、プロト(原始的な)メラス(メラニンパターン)からなる属名である。プロトメラス属の幼魚は格子状の幼魚斑をもつことが多いが、タイワンの場合はアルファベットのHを2つ並べたように見えることから容易に区別できる。
 青を基調に体側は黄色く尻びれは赤くなり、鼻筋には白いラインが入るという鮮やかな色彩をもつ。
 なお、ステヴェニーという種小名には若干の揺れがあるようだ。
プロトメラス・タエニオラータス
Protomelas taeniolatus

pr-t-m-ls t-n--lt-s
 
 プロトメラス属の中では比較的小柄な種類で、最大でも15p程度である。産地によって様々なバリエーションがあり、この個体はポンボロック産である。
 成熟した雄は全身が透明感のある青に染まり、顎から腹部にかけて黄色が入る。その点、スピロノータス・タンザニアと配色としては似ているが、黄色くなる部分がやや曲線的である点が異なる。
プロトメラス・スピロノータス
Protomelas sp. "Spilonotus
pr-t-m-ls sp-l-nt-s

 プロトメラスの中ではやや大型になる種類である。成熟した雄は額に黄色が乗り、体側は青、背びれはライトブルーに染まる美種である。
 同じスピロノータスでもタンザニア産のものは腹部に鮮やかな黄色が乗り、別種の趣がある。
 20センチ程度まで成長する。
プロトメラス・スピロノータス・タンザニア
Protomelas sp. "Spilonotus Tanzania"
pr-t-m-ls sp-l-nt-s

 スピロノータスにも地域変異が数々あり,その中で人気の高いものの一つがこのタンザニア。腹部が鮮やかな黄色に染まり,大変華やかな発色を遂げる。繁殖は容易なのか,ドイツブリードでもかなり安価に出回るようになった。
 この個体は撮影時で6p程度の幼魚であるが,明瞭なスポットと体側にほのかな黄色が確認できる。
 あまり小さいうちから発色していると早く成長が止まるとも言われるが,この個体はどこまで成長してくれるか。最大で20pぐらいになる。
 偶然にもペアで手に入れることができ、成熟してきたら繁殖させてみたい美種である。
ミロクロミス・スファエロドン
Mylochromis sphaerodon
m-l-kr-ms
 臼のような喉歯のあるシクリッドという意味の学名をもつ。外見的には背に斜めに走るラインが特徴的なグループである。
 ワイルド(マラウィ南部ナマレンジ産)でありながら非常に安価であることから,人気のなさが窺える・・・。しかし,成熟するにつれて緑がかった爽やかな発色を呈し,水槽内でも映える存在になっていくはずだ。目標はワイルドブルー氏のサイト「My Life With AFRICAN CICHLIDS」 の個体である。
 大変おとなしく,照明不足の環境でもフラッシュなしの撮影が可能なほどだ。
メイランディア・エスセラエ
Metriaclima estherae

m-tr--kl-m s-tr-

 ムブナの一種で、ショップではレッドゼブラとして売られていることが多い。ゴールデンゼブラ(シュードトロフェウス・ロンバルドイ)の雄とよく似ているが、エスセラエは全く縞模様が出ないので区別できる。
 実は学名が二通りあり、研究に貢献した人名をもとにしたのがメイランディア、体の特徴をラテン語表記したのがメトリアクリマなのだという。現在ではメイランディアが優勢とされているが、統一するところまではいっていないようだ。
 全身を染める鮮やかな山吹色は全く退色することがないので鑑賞にはありがたいが、自分より倍以上大きな相手にも突っかかっていくので混泳には注意を要する。
メラノクロミス・”ノーザンブルー”
Melanochromis
sp. "Northern Blue"
m-ln--kr-ms

 ムブナとは思えない顔つきはティラノクロミスを彷彿とさせる。口元の形状から分かるように、コケ食ではなく肉食である。従って「ムブナ=コケ食=テリトリー意識=気が荒い」という一般的な図式は成り立たない。ただしムブナであることは変わりなく、性格は荒い部類に入ることは間違いない。
 最大15pとかなり大型になる。
ラビドクロミス・カエルレウス
Labidochromis caeruleus

l-b-d-kr-ms s-r-l-s
 鮮やかな黄色と各ひれを縁取る黒いラインが人気のムブナである。ムブナの中ではおとなしいと言われるがこれもまた相対的なものであって混泳には注意を要する。
 種小名カエルレウスが示すとおり,本来は青い体色を呈するのだが,自然下では黄色い個体もおり,そちらが流通ベースにのって広まったという。
 容易に繁殖するので,マウスブルーディングを楽しむためには入門種ともいえるであろう。
 最大10pほどになる。