その他の仲間たち
スネークヘッドの仲間
オセレイトスネークヘッド

 学名はチャンナ・プレウロフサルマ、流通名はフラワートーマンであるが、本サイト内ではオセレイトスネークヘッドで統一することにしている。
 中層をよく泳ぎまわり、青緑色を基調に複雑な輝きを見せる美魚である。体側の眼状斑は2〜4とまちまちであり、この個体は左右で異なっている。しかもこういう個体は特に珍しいわけでもないようだ。
 飼い主によく慣れ、餌の入った袋をもって水槽の前に立てば、頭をぶんぶん振って催促を始める。
 アフリカンとの混泳も可能であるが、こちらの方がかなり大型になるため、中型小型アフリカンはやめておいた方が無難である。
ポリプテルスの仲間
ポリプテルス・セネガルス

 ポリプテルスのなかでは、パルマスと並んで小型の入門種である。獰猛な肉食魚ではあるが、ちょろちょろと動き回る姿はむしろ愛嬌があってかわいらしい。
 ショートボディやひれ・鼻管が伸長するロングフィン、アルビノなどコレクションの幅も広がる種である。
 アフリカンとの混泳は、互いに口に入らないサイズなら問題ないが、アフリカンに比べるとやや動きが緩慢なため、餌を行き渡らせるためには粒の小さい沈下性の餌をばらまくのが効果的である。
ローチ(ドジョウ)の仲間
ボティア・アンジェリカス

 複雑な模様を見せる小型のドジョウである。非常に動きが速く、小型で石の隙間などに身を隠すので、大型アフリカンとの混泳でも危なげなく生活している。
 底砂の間に落ちた餌を掘り返して食べるのはもちろん、やっかいな貝類を食べてくれるので、掃除屋としての働きも見逃せない。
クラウン・ローチ

 オレンジ地の体に太い黒バンドが走る美しいドジョウである。
 野生下では40pにも達するというが、水槽飼育ではまず10pどまりであろう。一度だけ30pサイズの個体を見たことがあるが、得も言われぬ迫力があった。
 底砂の間に落ちた餌はもちろん、やっかいな巻き貝も食べてくれる上、水質への適応力もありアフリカンとの混泳にお勧めである。
 ちなみにクラウンとは王冠ではなく道化のことである。
淡水フグの仲間
テトラオドン・リネアータス

 アフリカ出身の淡水フグで、ショップでは「ファハカ」の名前で流通している。学名リネアータスは体側に走る黄と濃い褐色のライン〈line〉に由来する。最大で50pほどになる大型種である。
 コロコロとした外見からは想像がつかないほど鋭い歯の持ち主で、エビなどを捕食する。シクリッドのような丸呑みする食べ方ではなく、必ず喰いちぎるため、クリルなど与えると破片が飛び散り水を汚しやすい。もちろん、混泳相手のひれなどはサクッと噛み切ってしまうため、単独飼育が基本である。
 この種の魅力は数々あれど、この独特の目は一度見たら忘れられない。
 この個体はまだ5pほどの幼魚である。
プレコの仲間
セルフィンプレコ

 言わずと知れたプレコの超普及種である。旺盛な食欲でコケをシャットアウトしてくれるので、水草を入れないアフリカン水槽のメンテナンスには重宝する。ただしアクリル水槽では傷がつくのでガラス水槽限定である。
 水質への適応力も優れており、phなど気にすることもない。またプレコのなかではトゲが少なく体当たりして怪我をさせることもないため、アフリカンとの混泳にあたってこれほど全面的に協力的な魚は珍しい。
 アマゾン出身の魚をアフリカン水槽に泳がせることや、大量に糞をすること、30pオーバーまで成長することなどで敬遠されることもあるが、それらを差し引いても十分にお釣りのくる存在である。
 画像の個体はオレンジスポットとも呼ばれるタイプで模様の入り方がやや複雑である。最大サイズは通常のセルフィンよりやや小型である。
グリーンロイヤル・プレコ

 パナクエ属にいるロイヤルプレコの一種。丸い頭部に緑がかった体色。そこに黒いラインが走れば、もうスイカと呼ぶしかない風貌である。
 セルフィンに比べてかなり歯が強く、おそらくアクリル水槽では疵が目立つことになるだろう。流木や緑色の苔に対する執着はかなりのようだがセルフィンのようにガラス面の苔をきれいにしてくれるような効果は期待できない。
 水槽内で大きくするのは難しいとされているが、野生下では40pにもなり、まさにスイカである。
アルビノ・セルフィンプレコ

 セルフィンプレコのアルビノ個体である。性質は通常のセルフィンと全く同じで、よく食べよく成長する。
オトシンクルスの仲間
画像準備中 オトシンクルス

 プレコと並んで,水槽内のコケ取り役として非常に重宝がられる小型のナマズである。
 プレコが“かじる”のに対して,こちらは“なめる”と言った形容が当てはまる。ガラス面,流木はもちろん,水草の葉についたコケもきれいにしてくれるため,水草水槽には最適であり,アクリル水槽でも問題なく収容できる。
 最大サイズは4pほどになり,スポット系やゼブラ系の模様の種類もいる。この個体は最も一般的なストライプ系である。
メダカの仲間
画像準備中 グッピー

 説明不要のメジャー熱帯魚でり,ホームセンターでもカラフルな泳ぎが人目を引いている。
 プラティなどと同様,胎生で5oほどの稚魚を産む。生後3ヶ月ほどで繁殖可能になるため,余りに多く買ってくると半年ほどで水槽が飽和してしまう。
 血統重視の個体となるとペアで数千円することもあり,かなり奥が深い。画像の個体はいわゆるミックスのため,生まれてくる子どもは親と全く違った配色になることも珍しくない。
青メダカ

 一般的なメダカのうち,青みがある個体の遺伝的要素を固定したもので,画像の個体のようにラムネの瓶のごとく薄い青を呈するものをパール,濃い青を呈するものをパープルと呼ぶらしい。
 通常のメダカの他,ヒメダカ,白メダカ,ホタルメダカなど,こちらも奥が深い。