噪音

 
3階のわたしの部屋のベランダから眼下を見下ろすといつも近所のちびっ子達が余り車の通らない道路に集まって、球をついたり、うがっとか意味もなく叫んだり、学校で起こった下らない出来事をわたしに聞こえるように吐き出している。
そんな小さな人間供の存在が妙に癇に障り殺意すら湧いてきたから、慌てて音楽をかけて自我を保っているわけだ。
しかし、お前達はなぜそこに存在しているんだ。
なぜ、近所に大きなグラウンドがあるのに遊びに行かない。
混んでるからか、億劫だからか。
違うだろ、お前達はわたしを苦しめる為にわざとうるさく音を立てけたたましく叫びしいてはわたしの陰口を公共の道路で吐き捨て有りもしない悪い噂を学校中に垂れ流し球をつくフリをして実はわたしの部屋のガラスに投げ込もうとチャンスを伺いわたしをよくも知りせずに嘲笑ってはわたしの評判を落とそうと学校の宿題もせずに相談し合いわたしをこの町から追い出そうと悪魔に魂を売りわたエトセトラー
 
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