ガキどもが

 
今日は再テストの日。
4教科不合格だったので今日再テストを受けに行った。
いつものように、嫌いな地下鉄に乗り込んだとき人の醜態を感じさせられるいくつかの出来事があった。
車内に乗り込んだ瞬間、高校生連中が座席を占領していた。
足を大きく馬鹿社長のような座り方で6,7人座れる席が4,5人しか座れない状態だった。
菓子を大量に食い、床にぼろぼろこぼしながらゲハゲハと笑いまくっていた。
よく見るとその車両にはほとんどが高校生連中に占領されていた。ひどい有様だ。
電車がこれほど荒んでいたのは初体験だったので驚きを隠しきれなかった。
ゲラゲラと笑い続け、車内を自分の部屋のように占領する高校生連中に激しい怒りと悲しさを覚えてしまった。
怒りはあっても注意するわけでも怒鳴ったりするわけでもない。
殴ったりするわけでもない。
他の客に迷惑だから怒ってるわけでもない。
俺自身に迷惑だから怒っていただけだ。
自分が降りる駅に着いたとき、2,3人のガキの足を踏んづけて降りていっただけである。
痛そうにしている姿が何とも笑えた。
事態がこれだけなら大した話ではないのだが、この日最大の醜態を自身が起こしてしまったのである。
 
学校に到着。丁度1時35分だった。
試験は1時〜4時20分の間と書かれていたので、割と早めに受けて帰ろうと思っていたのだが、1階の学務課と呼ばれる、受付みたいな感じなところの、前に試験教室などが書かれた、掲示板があった。
自分の教室をチェックして行こうかと思ったが、下の方に1時集合と書かれていた。
1時に集合して何をするのかと疑問に思い、学務課の美人のお姉ちゃんに聞いてみると1時から開始するという衝撃的な事実を聞いた。
20分までならOKなのだが、時は既に遅かった・・・。
再テストを受けずして単位を落すという醜態をさらしてしまった。
最も受けても受かる可能性は0に等しかったが。
 
しかし、まったく落ち込んでいない。
単位を落した落さないかにあまりこだわりはない。
ただ、何しに来たんだ俺は・・・。
と思い続けながら学務課の姉さんに別れを告げてグッドバイした。
滞在時間約3分。
 
帰りの電車で女子高生が1人で話しているのが聞こえた。
「私はがんばる。私はがんばる。」
と何故か連呼していた。
何だか可愛かったわ。
 
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