Oze Ukai
cormorant fishing
on the Nagaragawa River
 長年鵜飼の写真を撮り続ける古田正巳氏によって撮影された
鵜飼の写真を定期的にご紹介させていただきます。        

尚、無許可でこの画像を使用することは堅く禁止させていただきます。


number. 2
 
 

写真撮影/古田正巳 photo by Masami Furuta 

back number
01





小瀬鵜飼の良い点



全国で鵜飼が行われているが、小瀬鵜飼のリピーターが多い理由としまして
 

一、 鵜飼の背景は一面山で道路や照明が無く、漆黒の舞台で行われます。
二、 鵜飼開始前、焚き火をしている鵜匠のいる廻し場を見学出来ます。
三、 鵜飼船と屋形船が一緒になって下るのでよく見えます。
四、 モーター無しの全艘船頭による手漕ぎです。
(高水位の際のみ上流へ向かう時には使用します。)
五、 鵜飼が終わり下船しますと目の前で鵜匠が鵜を片付ける一部始終を
御覧いただけます。


※注意・・・・ 食事をしながらゆっくりと見る鵜飼ではありませんので
      食事、花火は待ち時間の間に済ませて下さい。  




小瀬鵜飼の悪い点



一、 自然相手の天気都合。その為に出水による中止が多くございます。
二、 待ち時間を持て余す。約1時間程度ございます。
三、 魚を咥えることが少ない時もございます。
四、 船数の多い時や強風吹き荒れる日などは極稀に見えにくいことがございます。




『小瀬鵜飼』は現代人にはその素朴さ故、刺激的に思えるところ
があれば反面不具合も目立ちます。
風が強く吹きかがり火が強くなびき、鮎を捕らえ放しの時が
あれば、そうで無い時も・・・
つまりは『自然』の舞台であることをどうかご理解いただきたく
『殺生』としての猟以外の雰囲気にも目を広げていただければ
より感ずることがあるかと思います。
観光により近い鵜飼となった今も古来より同じ手法で行い
やはり鵜匠、鵜飼船頭、遊船船頭としても多くの鮎を捕らえる
ことをお客様に見せてあげたい!
見せれなかった時はお客様以上に本当に残念でならないんです。
どうかこれらのことを何卒ご理解いただきたい。



              
  


鵜飼を更に楽しむ方法!!!


雨で川が薄っすら濁った日、洪水後の高水位の状態、風の強い日、鮎の遡上や下りの時期が『咥え』るのがより多く見えやすいです。
エスプレッソ! 鵜が魚を咥えるのは動物園や家の庭でも見えることです。決して安くはない料金をお支払いの上での10分余りの観覧ですから鵜匠の手縄さばき、船頭らの息、船縁叩く音、鵜匠の掛け声、かがり火の熱、松の匂いなど感じていただければ・・・。安くも高くもなりますよ。
何だろう?
と思ったら
船頭、鵜匠にご質問を!知識が増えればそれだけ興味を持って見えることでしょう。場合によってそれが叶わない際は下船後に庭で鵜を前に御説明させていただきます。質問された方が私の話も膨らみます。